対話主事便りvol18

“対話主事便り”より18

*ポピーのモニターのお仕事をされている方向けにお渡ししている毎月の情報から、子育て中の皆さんにも読んでいただきたい記事を紹介します。
*今回は20179,10月に掲載されたものの一部を訂正、加筆して掲載します。

<親が知っておくべき5つのこと>

1.すべての子供は歩き方、話し方、読み方、勉強などを自分のペースで学ぶということ、そして、そのペースは結果の良し悪しに影響しないということ
2.高い学力のためにすることは子供に読み聞かせてあげること
早期教育や習い事やコンピュータでもなく、時間をとって素晴らしい本をたくさん読み聞かせ    てあげましょう。
3.クラスで一番の成績になることと幸せになることは関係がないということ
子供に大切なことは、気取らない気ままな子供時代です。
4.子供に、本や自然や美術品、それらを探検する自由のある環境を与えること
5.子供がもっと私たちを必要としているということ
子育ての大変さを、他の誰かに子供の世話をさせる言い訳に使いがちです。確かにたまには親としてではない時間が必要です。子供たちはゲームやスマホ、習い事、スポーツ活動以上に親のことを必要としているのです。
子供たちは馬鹿みたいなことを一緒にしてくれる両親を、必要としています。たとえいつもの2倍の時間と手間がかかるとしても、子供に食事の支度をさせることは価値があります。
子供たちに、親にとって、かけがえのない、愛おしい存在であることを感じさせなければいけません。

<寂しい子どもたち>  

こんな話を聞きました。
毎日子供に接し、子供のことを真剣に考えているある児童館の館長が、今の子どもたちの大変な状況を語っています。
夏休み、一日を児童館で過ごす子どもたちは、昼ご飯を食べに家に帰りますが、家に帰ってもご飯はなく、自分で作ったり、コンビニで買ったり、スナックばかりで済ます、というケースがとても多くなっています。
 親に勉強を見てもらえる、なんて夢の夢、話しを聞いてさえもられない子どもも多く、しつけやコミュニケーション力にも影響が出ています。
 親が深夜まで仕事をし、忙しく、余裕がないので、子供が見捨てられているのです。そういう親に、いろいろお願いしても、全く効果なし。聞く耳を持ちません。
館長が涙ぐみながら話す程の、深刻な事態が進行しています。
 深夜まで働かざるを得ない社会や、子供にまで気が回らない親に問題はあるとしても、まずは、子供によりそわなくてはなりません。
子どもを育て見守るという、この、平凡ながら本来的な仕事は、大変ですがとても尊いことです。