“対話主事便り”より16
*ポピーのモニターのお仕事をされている方向けにお渡ししている毎月の情報から、子育て中の皆さんにも読んでいただきたい記事を紹介します。
*今回は2017年5月に掲載されたものの一部を訂正、加筆して掲載します。
<答えを導き出す過程を大切に>
たとえ答えが間違っていたとしても、導き出した過程を言葉で説明できたら花丸です。
小学校の場合、適当に答えを書いてもあっていることがかなりあります。
幼児期から、日々の家庭学習の中で、いつも考える道筋が大切だということを意識させましょう。
小学校高学年以上では、これを書き言葉で表現する力が求められます。
点数や正答か誤答かにばかりこだわっていると、子供は勉強が嫌いになる可能性があります。
答えさえ合っていればいいという意識が強くなり、学年が上がるにつれ答え写しをするようになりかねません。
中学生で、「まじめに勉強しているようだけれどテストの点数が悪くて…、うちの子頭悪いのかしら?」というような場合、答え写しをしている可能性があります。
大人になり仕事をするようになってから、考える力が本当に生きてきます。
単に、テストの答案を書くのが上手なだけでは、上位校に進学してもその後が続きません。
大学で留年したり、就職できなかったり、仕事に就いてからうまくいかなかったりと、辛い思いをしている若い方の話をよく聞きます。
以下に具体的な言葉かけの例を載せます。
○「どうしてそう思ったのかな?」
○「なぜそうなるのか教えてね」 →一生懸命考える
○「その答え、どうやって出しの?」
○「考え方バッチリだね!うっかりミスしているのが惜しいよ」→安心する
×「答え違っているから直しておきなさい」
→答えだけ直しても意味がない
×「なんで間違えるの!なんでわからないの?!」
→がっかりした気持ちに追い打ちをかてしまう
×「なにこの点数!ちゃんと勉強しなさい!」
→意味のない勉強をはじめてしまう(作業)
×「全然わかってないんじゃない?塾でも行ったら?」
→見捨てられた感じになってしまう
×点数だけ見て、どうやって答えを出したかの確認なし
→いい加減な勉強になってしまう
親の心構えとして大切なのは、辛抱と子どもを信じて待つこと。これが一番難しいかもしれませんが、かわいいお子様のために、親の努力も必要なのではないでしょうか