“対話主事便り”より19
*ポピーのモニターのお仕事をされている方向けにお渡ししている毎月の情報から、子育て中の皆さんにも読んでいただきたい記事を紹介します。
*今回は2017年12月、2018年2,3月に掲載されたものの一部を訂正、加筆して掲載します。
<子どもの心によりそって>
子どもたちは、どんなごちそうよりも、おうちの方の手料理が大好きです。それには“心(愛情)”という味付けがあるからです。お子様と一緒に料理をする時間ができるといいですね。ごく簡単なものでも十分です。子どもが作った料理を食べて涙が出たというお父さんもいらっしゃるようです。
以下にかつて私が学級通信に載せた文を掲載します。
朝からとびっきりの笑顔を見せてくれた子どもたち。授業中もとてもしっかり勉強している。なぜだと思いますか?それはお弁当だからです。うれしくてたまらない気持ちが伝わってきます。お弁当の時間は仲良し同士で楽しく食べました。「お弁当、おいしかった?」「はーい!!」全員から元気な返事が返ってきました。お忙しい中一生懸命にお弁当を作ってくださった保護者の方に感謝いたします。
*給食の時は班で食べます。担任と補助教員が毎日順番に各班に混ぜてもらいますが、お弁当の時
は混ぜてもらいません。
<世の中の役に立つ人間に>
これは私の子育て方針です。
幼児期は“家族の役にたつため”に、簡単なお手伝いを頼みました。片付けを頼むと遊び半分にポイっと投げてかえってくちゃくちゃになったり、拭き掃除を頼んだら水浸しになったりと、私がやった方がよほど早いのですが、本人は自慢げでした。
小学校に入ると“友達や先生の役に立つため”可能な限り仕事を引き受け、高学年になると“地域の役に立つため”町内の除雪やゴミ当番もしました。家族以外の大人からほめられて、嬉しかったようです。勉強は自分の役に立つためのことなので後回しです。(優先順位は、地域や学校→家庭→自分)
特別意識はしていませんでしたが、他人からほめられることで自己肯定感が育ったように思います。また、いろいろなことをしているので、当然、勉強時間は限られます。短い時間で効率よく勉強する力も身につけたようです。
大人になったわが子たちを見ていると、いまだに自分のことは後回しにして人のために何かをすることに喜びを感じているようです(それがいいことか悪いことかはわかりませんが)。そのせいか先輩や上司にはかわいがってもらえているようです。
<対話主事の勝手なつぶやき・・・子どもの自立>
わが子が生まれたとき、「18歳になったら家を出る。それまでに生活のスキルを身につけさせ、18年間は子どもによりそおう」と思いました。
幼児期はできるだけ手をつないで歩いて外出、歩くには遠いところはバスや電車を利用しました。あの頃は特に意識していなかったのですが、いろいろなところに出かけることによって、多くの人との出会いがあり、また、公衆道徳が学べました。
小学校卒業までには、だいたい家事もこなせるようになっていました(私がずぼらで子どもにさせたということもありますが)。通帳の管理、役所の手続きは中学から。失敗もありましたが、家から離れてフォローできなくなる前に一人で生活できるようにはなっていました。
家を離れるときは不安だったようですが、一人暮らしをして困ったことはありませんでした。
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