本の紹介59

本の紹介59 2015年7月に発行されたものです。最新版はお母さんタイムでお渡ししています。

もうすぐ夏休み!
 暑くなってきました。子供たちはもうすぐ夏休みでうきうきしていることと思います。時間のある夏休みにたくさん読書できるといいですね。絵本は小学生以上対象のものを多く紹介します。
*この1ヶ月に読んだ本の中から数冊紹介します。

<絵本> 
やさしさとおもいやり  宮西達也  ポプラ社(2015,3
  乱暴者のティラノサウルスとゴルゴザウルスが出会います。そしてだんだん優しい気持ちが芽生えてきます。
ドムくんとなぞなぞおてがみ  はせがわさとみ  BL出版(2015,1
  タムくんからドムくんへお手紙が届きます。“さむいさむいときほどあつくなるものなんだ?”タムくんは早速考えます。・(冬向けの絵本です。季節外れの時に紹介してすみません!)
ぴっぽのたび  刀根里衣  NHK出版(2014,11
  一人ぼっちのカエルのぴっぽは小さなヒツジと夢のたびに出かけます。色がとてもきれいな絵本です。
ぷんぷんおばけ  なかがわちひろ  理論社(2014,12
  ぷんぷんおばけは怒っている人から出る煙が大好物です。煙を食べた後は?
きょうはおおかみ  キョウ・マクレア イザベル・アーセノー 小島明子  きじとら出版(2015,3
  おおかみ気分のバージニアは自分の部屋から出ようとしません。バネッサ姉さんは何とかしようといろいろ試みます。
からだっていいいな  片山健  童心社(1997,2
  普段は意識しないけれど、体があるからこそいろんなことができるということを思い出させてくれます。
なぜ戦争はよくないか  アリス・ウォーカー ステファーノ・ヴィタール 長田弘  偕成社(2008,12
  戦争が姿を隠して人々の平和に忍び寄る恐ろしさを描きます。小学生以上に
大地のめぐみ土の力大作戦  かこさとし  小峰書店(2003,3
  地球の多くの地域で大地が荒れてきています。その原因と大地を守るための手立てが絵と文でわかりすく説明されています。かこさとし大自然のふしぎえほんシリーズ10。中学年以上に。
百年の家  J.パトリック・ルイス ロベルト・インノチェンティ 長田弘  講談社(2010,3
  古い家は100年の間、そこに住む人々や世の中の様子を見てきました。繊細な絵と短い文の中に人間の生きる力が表れています。高学年以上に。絵だけ楽しむなら小さい子でも。
かないくん  谷川俊太郎 松本大洋  東京糸井重里事務所(2014,1
  小学校の同級生が突然いなくなった。自らの死を意識する晩年になりかつての旧友のことを思い出すようになります。中高生以上に。

<低学年~>
おばけのゆびきり  那須正幹 はたこうしろう  佼成出版社(2008,12
  寂しがり屋のおばけの子供は友達を欲しいと思いますが、お化けだとわかるとみんな逃げてい
きます。63ページ

<中学年~>
モーモー村のおくりもの  堀米薫  文研出版(2014,12
  母親を亡くした小3の美咲は獣医の父親とモーモー村へ住むことになります。田舎での生活で次第に美咲は元気を取り戻します。作者は実際に農業を営んでいます。127ページ
なんでもただ会社  ニコラ・ド・イルシング 末永氷海子  日本標準(2008,4
  退屈していた僕は電話でいたずらをしていて、つながったのはなんと「なんでもただ会社」。注文したものは何でもただで送られてくるというけど…。96ページ
ほんとうにこわい今昔物語妖怪変化人にとりつく  沼野正子  草土文化(2004,1
  妖怪が出てくる物語が3編。今昔物語についての解説付きです。81ページ
ミミズが鳴くってほんとう?  谷本雄治  アリス館(2001,2
  著者が、ミミズが鳴くかどうかを実際に調べた様子、疑問に思ったことの調べ方を記しています。夏休みの研究にも役立ちます。「調べるっておもしろい」シリーズ。112ページ

<高学年~>
きみ江さんハンセン病を生きて  片野田斉  偕成社(2015,2
  ハンセン病を発病したきみ江さんは長い間差別と偏見で苦しみました。その真実を語ります。205ページ

<高校生~>
神様のカルテ0  夏川草介  小学館(2015,3
  神様がそれぞれの人間に書いたカルテがある、人の生き方や命について考えさせられます。神様のカルテ13 “本の紹介 0,11,29”で紹介しています。223ページ

<大人向け>
お母さんと一緒にお料理で学ぶ小学算数  大嶋秀樹  実業之日本社(2008,7
  親子で簡単に作れる料理レシピとそれに関する算数の問題が紹介されています。夏休みの親子の触れ合いにぴったりです。対象学年は旧教育課程のものなので注意。96ページ
死ぬ気まんまん  佐野洋子  光文社(2011,6
  「100万回生きたねこ」の著者のエッセイ。癌で余命2年、その2年の過ごし方を明るく綴っています。198ページ
第三の嘘  アゴタ・クリストフ 堀茂樹  早川書房(1992,6
  「悪童日記」(本の紹介58参照)3部作の3作目。ベルリンの壁崩壊後に再開する双子の真実と嘘を描きます。222ページ


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