小1からの家庭学習の大切さ1
「1年生2年生の間は勉強は宿題だけで十分。3年生になってから考えるわ。」よく、
こんな声が聞かれます。
果たしてこれでいいのでしょうか。まず考えていただきたいのは、
ご両親の子供の頃とは時代が違うということです。
社会を取り巻く環境が変わっています。
不審者対策のため外遊びが自由にできなくなりました。
学校は週休2日になりました。
教育課程が変わりました。
学校の体制も変わっています。
幼児期から携帯ゲーム機を持つ子供が増えました。
パソコン・スマートフォンなどが幼いころから
身の回りにあるようになりました。
そのほかまだたくさんのことがあります。
そのため、
今の子供たちはかつては自然に身についていた
大切な能力が育たないまま大きくなることが多いのです。
ですから、
小学校1年生からの家庭学習がとても大切なのです。
小1からの家庭学習の大切さ2
<聴く耳を育てましょう>
視覚からの情報が多い現代、子供たちの聴く能力が低下しています。
授業中の先生の声は
耳に入ってきてもその意味を理解しながら聴けない子供が増えています。
せっかく授業を受けていても、受けていないのと変わらない状況です。聴く耳を育てるのに一番良いのは
家族間の楽しい会話です。
現代ではテレビや電子機器の普及により家庭内での会話が減少しています。
できるだけ意識をしてテレビを消して家族で会話をするように努めるようにしましょう。
でも、いったい何を話せばいいの?
と思われる方も多いと思います。
そういう時は家庭学習がよいきっかけとなります。
具体的な会話例
「今日、学校でどんなお勉強を習ったの?」
(子供が答えられるような問で聞く耳を育てます)
「今日は、自分の名前を書く練習をしたよ。
紙の中にちょうどいい大きさに書くのが難しかったよ。」
「どれくらいの大きさの紙に書いたのかな。」
「これくらい。」 「おうちでも書いてみて。」
(親は紙と筆記用具を用意する)
「いいよ。」
(学校でやったことの復習です)
「すごい!上手に書けたね。」
(ほめることで勉強への意欲が高まります)
「お部屋に貼っておこうね。」
(子供の学習成果を見える形にしてほめます)
これは一例ですが家庭学習と会話がうまくかみ合っていますので、
子供の聴く力が育つ だけでなく勉強も楽しくできます。
小1からの家庭学習の大切さ3
<勉強は楽しいものということを感じさせましょう>
「小学生になったら勉強するんだ。」真新しいランドセルや机を目の前にして多くの子供たちが目を輝かせています。小学校入学の前とすぐ後は勉強のやる気が一番ある時です。
このやりたい気持ちを伸ばしてあげるのに最適な時期が
入学前1,2か月と入学後すぐです。
遅くなればなるほど子供のやる気は少なくなってしまいます。
子供に家庭学習をさせようとしても、やりたがらなくなり大変です。
大人でもやりたいことは取り掛かりも早いし、集中して取り組めるものです。
ましてや子供はなおさらです。
やる気満々のこの時期を逃す手はありません。
「勉強は楽しい」と子供に感じさせるにはいくつかのポイントがあります。
1、学習に必要な道具がすぐに手の届くところに準備できている。
お菓子の空き缶などに、鉛筆、消しゴム、赤青鉛筆、付箋紙、
のり、はさみなどをセットしてリビングに置いておくといいでしょう。
教材とノートなどもすぐに取り出せるようにしておきましょう。
2、短時間で終わらせる。
時間が短いからといってもう少しと欲張りません。
むしろ「もうできたの?すごいね。」とほめてあげましょう。
もう少しやりたいと思うくらいのところで終わらせると、翌日の勉強が楽しみになります。
3、親の目の届くところでさせる。
勉強を親子で共有すると子供は安心します。
台所仕事をしている間、食卓で勉強させるのもいい方法です。
4、言葉とはなまる・シール・スタンプなどを使ってほめる。
まずは勉強したことをほめます。
全然できてなくても叱らないことです。
大人にとって当たり前のことでも子供にとっては難しいのです。
いずれはできるようになると信じ、わかっていないところは教えてあげればいいのです。
(ポピーの手引きが参考になります)
小1からの家庭学習の大切さ4
<最初がかんじん>
入学式の日から宿題を出される先生がいらっしゃいます。1年生が終わるまで毎日欠かさず宿題を出される先生もいらっしゃいます。なぜだと思いますか?それは、学校に行くようになったら毎日勉強するのが当たり前という意識を持たせるためです。
家庭学習も同じです。1,2年生の間は家庭学習の習慣をつけるときです。1年生の時から毎日家庭学習をしていればそれが当たり前になります。皆さんが朝歯磨きや顔を洗うのと同じことです。家庭学習が習慣化するのに最低2年はかかります。それも早く始めた方が習慣化するまでの時間や要するエネルギーは少なくて済みます。しかも1年生はまだ素直で大人の言うことも聞きます。3年生以降になると自我も強くなりなかなか親の言うことも聞かなくなります。
小1からの家庭学習の大切さ5
<設問の意味を教えてあげましょう>
「小1の最初のテストが0点。うちの子バカでないかしら。」
時々あることです。この場合設問の意味が分かってない場合が多いものです。
例
・「みぎの えを みて こたえましょう。」“みぎのえ”がどれかよくわからない。
・「ただしい ものに まるを つけましょう。」
どこに丸を付けていいのかよくわからない。
( )内に丸を付けることがわからない。
・「・・・を ○で かこみましょう。」
○で囲むというのはどうすればいいのかよくわからない。
当たり前のことがわからないのです。
学校のテストの前に家庭でやっていれば親が教えてあげることができます。教材を使っての家庭学習はとても有効です。(学校は集団なので個別に対応できません) 1年生の初めのテストはほとんどの子が100点です。その中で0点または悪い点数を取った子供の気持ちを考えてみてください。おそらく勉強は難しいし楽しくないという意識を持ってしまうことでしょう。大変なことです。ぜひ1年生の初めから家庭学習に取り組み、子供に勉強は難しくない楽しいものだといことを
教えてあげてください。
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