夏休みを有意義に!-夏休みの過ごし方―1
夏休みに「しっかり勉強してほしい」と思ってらっしゃるご家庭も多い
ことと思います。
確かに宿題と教材その他を合わせるとかなりの量になります。
しかし1日あたりにするとそう多くはないはずです。
親子で計画を立てて、毎日少しずつ勉強するようにしましょう。
なるべく宿題はお盆までに終わらせるようにしましょう。
急に用事が入ったり体調が優れない時のことも考えて、
余裕を持って計画を立ててください。
立派過ぎる計画は長続きしません。
<できる子のご家庭では>
学力を伸ばしている子のご家庭では
どのようにお子様と接しているのでしょう。
お尋ねすると共通して
「何もしてない。勝手にできるようになった。」
「私が子どものころこんな点数とったことない。この子すごい。」
と言葉が返ってきます。
具体的にどのように接しているのかいくつか挙げますが、
ごく当たり前のことばかりです。
(思春期になっても親子がとても仲がいいです)
*ふだんから親子の楽しい会話が多い。
・子どもの話を聞く、親の思いを語る
・子どもを否定しない、命令的な言い方をしない
(上から目線でものを言わない)
*親子でともに楽しい時間を過ごす。(ゆったりとした時間)
・テスト前でも家族旅行が楽しめるゆとり
・親の笑顔が多い
*子どもを信じる。
・小さいときからいろいろなことに挑戦させる
・魔法の言葉「あなたならだいじょうぶ!」
* ふだんから子どもと読書・家事をする。(勉強より優先)
* 親が焦らない。(目先のことばかり考えない)
いかがでしょうか。
夏休みにお子様との接し方をどうしたらよいか
工夫してみるといいかもしれませんね。
<参考文献>
学力を伸ばす家庭のルール 汐見稔幸 小学館(2006,4)
子どもの自尊感と家族 汐見稔幸 金子書房(2009,12)
笑って伸ばす子どもの力 増田修治 主婦の友社(2002,)
夏休みを有意義に!-夏休みの過ごし方―2
<親子の楽しい会話を>
親も子も笑顔になるような楽しい会話を心がけましょう。
楽しい会話とはどんな会話でしょうか。
大人のあなた自身のことを考えてみてください。
学生時代の友達や仲のいい友人との会話など「あ~、たのしかった!」と思った時の
会話。
おそらく何気ない話題であるはずです。
「~時から勉強しようね。」「もう寝なさい。」
優しくいっているつもりでも、これは楽しい会話ではありません。
命令・叱責を会話と取り違えているご家庭もあるように見受けられます。
もしあなたが家族から「そろそろ食事の用意しようね。」と言われたら楽しいと思いま
すか?
<親子で楽しい時間を>
親子で一緒に何かをする、小さい子供にとっては幸せな時間です。
一緒に本を読む、一緒に遊ぶ、一緒に家事をする、一緒にお散歩をする、一緒にお絵かきをする…。
小学校に入ると、これに一緒に勉強するが加わります。
もう少し大きくなると、一緒に話をする(話を聞いてあげる)ことの割合が多くなり
ます。
親子で楽しい時間を共有することは中学生になっても必要です。
一緒に買い物へ行ったり温泉へ行くのもいいものです。
夏休みは親子で楽しい時間を取りやすい時期です。
仕事をお持ちの方でも休日には子供との楽しい時間を共有してください。
親自身も癒されるはずです。
夏休みを有意義に!-夏休みの過ごし方―3
<子供との共同作業を大切に>
夏休みには親子でたくさんの楽しい時間を共有してください。(「夏休みを有意義に2」参照)
家事、夏休みの工作・自由研究・読書などを親子で共同作業を楽しい時間とすることができます。
家事は最初やり方を教えます。
多少時間がかかってもうまくできなくても見守りましょう。
難しいことは一緒にすることも必要です。
「ありがとう。たすかった。」
これが魔法の言葉です。
そのあとでアドバイスすることがあればしてあげましょう。
夏休み40日間一つの家事を任せてみましょう。
驚くほど上手になります。
*夏休みの工作・自由研究・読書などについては後ほどシリーズで紹介します。
7月のお母さんタイムでも実際の作品の紹介も交えでご説明する予定です。
学校へ行っている時と同じ時刻に起きることが2学期によいスタートを切る条件の一つです。
どんなに夜更かししても早く起きます。
するとその日は早く眠れます。
早く起きると生活のリズムができます。
夏休みでなくても土・日・祝日も普段と同じ時刻に起きる習慣をつけると体がとても楽です。
これは子供だけでなく大人も同じです。
朝食もしっかりとりましょう。
朝食をしっかり摂ると午前中の勉強の集中力がアップします。
食欲がなくても、スムージーやフルーツヨーグルトなら食べやすいと思います。
夏休みを有意義に!-夏休みの過ごし方―4
<子供を信じること>
「ほんとにするの?」
「どうせ途中でやめるんでしょ」
「どうせ家で勉強しないし、塾でも行きなさい!」
よく聞かれる言葉です。
子どもはやろうと思っているのです。
だから言葉に出して言います。
けれどやり方がわからなかったり、思うように進まないだけなのです。
やり方を教えてあたり、一緒にやってみればいいのです。
そして、子供を信じる言葉をかけてください。
「あなたならできる。」と。
<焦りは禁物>
レイトブルームという言葉があります。
遅咲きという意味でしょうか。
子どもは一人一人違います。
よその子や兄弟と比べても何の意味もありません。
小学校でのんびりしていた子でも、中3くらいから急に伸びていい学校へ進学した人もいます。
特に幼児期、小学校低学年は焦ってはいけません。
ゆっくりな子にはその子のペースに合わせてあげればいいのです。
夏休みを有意義に!-夏休みの過ごし方―5
♪夏休みこそ子育てを楽しみましょう!
♪めんどうな事を親子で楽しみに変えましょう!
夏休みの生活
「子どもにはしっかりと勉強してほしい」多くの親の願いです。そのためには・・・
親として、夏休みに次の3つのことをしてください。
夏休みの学習(宿題)
学校の宿題は出されたその日から
いつまでも宿題が残っていると、遊んでいても楽しさが半減します。
さっさと終わらせて気持ちをすっきりさせた方がお得。
「楽しい」=「楽をする」ではありません
本当の楽しさとは“分かった!”“できた!”ときの喜びを味わうことです。(達成感)
「楽をする」ことは今だけの楽しみに終わってしまうことが多いものです。
<宿題はなんのためにあるの?>
・ドリル・文字の練習・プリントなど・・・今までの復習、学習内容の定着
・日記・作文・感想文など・・・文字や絵で表現する力
・自由課題・・・興味・関心のあるものへの挑戦、思考力、根気強さ、まとめる力など
⇒社会人としての生きる力(人間力)
<ドリルなどはどうやってさせたらいいの?>
・毎日少しずつ丁寧にします。低学年や自分で計画を立てることが難しいお子様には、
付箋紙に日付を書いてはってあげ、終わったらはずすようにするといいでしょう。
・夏休みの前半に終わらせるようにしましょう。後半は苦手なところの復習や教材を仕上げる 時間に当てるといいでしょう。
・つまずいたところは繰り返して学習します。(2回目でできたらすごい!)
<作文・日記などはどうやってさせたらいいの?>
・なかなか書けない子には、親が引き出してあげましょう。
口で言わせる→親が紙に書く(話し言葉→書き言葉)
・題名はあとでつけたほうが楽なことが多いようです。
・文章の組み立て方など基本を教えてあげましょう。
口では上手に表現でできても文章ではうまく表現できない子がいます(その逆の子も)。
日々、読書することも大切です。子どもは作者の表現方法を真似るものです。
<自由課題はどうしたらいいの?>
学校によって課題の出され方がちがうので、確認してください。
(自由研究、工作か自由研究、工作と自由研究、その他)
自由研究(チャレンジ)のテーマの選び方・・・夏休み前に決めておくと楽です
・テーマは子どもが興味を持っているものにするのが基本です。
・1年を通じて子どもが「やりたい」と言ったことや「なぜ」と思ったことをメモしておくとよい
・長い休みでないとなかなか取り組めないもの
早めにテーマを決め、図書館などで資料を収集しておくと楽です。
<条件>
・実験・見学などが可能であるか。
・子どもの力である程度出来ることか。
・材料・器具などをそろえる事が可能か。費用はかかり過ぎないか。
自由研究(チャレンジ)の進め方
・親は子どものできない部分の手助けやアドバイスをすることが大切。
・必ず自由研究・製作のノートを作ります。
工作やさまざまなチャレンジでも必要。もちろん小1から
書き方のコツは割愛させていただきました。
御質問のある方は、全家研北陸までお気軽にお尋ね下さい
制作ノート・研究ノート(画用紙)の書き方
目次分を1ページ空けておき、最後に書く
途中の様子の写真を貼るとよい
<研究>必要な材料・道具、実験方法
①表紙(テーマ、学年組、名前)
②目次
③動機(それをしようと思ったわけ)
④計画
⑤予想
⑥実験
⑦結果
⑧考察(結果からわかったこと)
⑨感想(難しかったこと、不思議に思ったこと、楽しかったことなど)
⑩これからの課題(これからやってみたいことなど)
<工作>必要な道具・材料、作り方・設計図・完成予想図
最後に 参考文献、協力者などを書きます。
・失敗したときは親がフォローしてあげましょう。
「困らせた方ががんばる」ことはまずないと思ってください。
失敗したら子どもはいやになるだけです。
<注意>
・参考資料(本・パソコン)をそのままコピーして貼るのはやめましょう。著作権の侵害になる可能性があります。
・参考資料を引用したり要約して書いた場合、必ず参考資料の出典を書きます。
「○○○」~著 ~出版社 ~年 、~社 ホームページより など
自由課題を通して、考えながら実験・制作する力、レポートをまとめる力、物事をじっくり見る目、根気強さなどが育つことでしょう。終わったときの達成感は子どもの心も育てます。小学校の間たったの6回しかチャンスはありません。この夏、是非お子様に達成感を味わわせてあげてください
*上記の資料は今までのお母さんタイムでの資料をまとめたものです。
夏休みを有意義に!-夏休みの過ごし方―6
<親子で夏休みの課題を楽しみましょう>
「夏休みを有意義に!5」で、夏休みの課題の取り組み方について紹介させていただきました。
「めんどうだな」と思われた方もいらっしゃることでしょう。
でも考えてみてください。
もし子どもがなければ、
大人だけで自由研究しますか?工作しますか?感想文書きますか?
子供がいるからこそ一緒に課題に取り組むことができるのです。
本当にありがたいことだと思います。
確かに面倒だし大変だとは思います。
一緒に課題に取り組めるのはたった6回です。
長い人生の中で…。
子どもと過ごした日々、一緒に頑張ったこと、
きっと何年後かに親子ともども懐かしく思える
日が来ることでしょう。
親が一緒にしてくれたことは子供の人間としての成長に大きく影響します。
そしてその足跡(作品など)は簡単には処分できないはずです。
面倒でもぜひ親子で取り組んでください。
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